YogaとEcoのSerendipityなスリランカの旅
2015年10月10日~18日
Serendipity~素敵な偶然~がいっぱい
by サンドラ
完熟のパパイヤ、パイナップル、マンゴーを買い込んで、今回の旅の仲間5人を出迎えにコロンボ空港へ。
朝6時に柳川を出発した5人は、丸一日のフライトの疲れもみせず、値段交渉成立したワゴン車に乗り込む。初日の宿へ向かう約1時間の夜のドライブは遠足気分♪
翌、早朝、インド洋が広がるビーチでのヨガ。魚のポーズをしてみる。
インド洋の青と大空の青さが肺いっぱいに広がり、ゆったりと流れる私たちの呼吸は海のうねりに同調する。
モザイクのように、仏教徒、ヒンドゥー教徒、キリスト教徒、イスラム教徒が共生しているスリランカ。
ビーチ沿いのカフェで働くSafi(サフィ)は、レゲエミュージシャン故ボブ・マリーのファンだという好青年。自然が僕の神様だと言って、私たちをフレンドリーにもてなしてくれた。刻んだ野菜が入ったピリッとしたスリランカオムレツは、潮風が程よくきいているのか食欲をそそる。
車窓から見える茶畑山と空の色の変化がとても美しく、約6時間のアップダウンの山道ドライブもあっという間に感じられる。午前中は、暑いビーチでシンハラ語が聞こえたのに、夕暮れにはタミール語が聞こえる肌寒い山頂にいる。スリランカは北海道より少し小さいくらいの島国。短い滞在でも、少し移動すると多様な気候風土を楽しめるのも魅力。
5つ星ホテルでのウェルカムドリンクは、チョコレート色の肌に白い襟元がシャキッと決まっているウェイターが差し出す極上のTEA。ほのかなスパイスの香りが絶妙の味わい深い一杯。これは、私の人生の中で一番おいしい紅茶!
幻想的な朝もやに包まれた茶畑の合間をぬっての2時間のウォーキングは、足を一歩進めるごとに地球のエネルギーを充電しているように感じる。登校中の無邪気な子供たちの笑顔に足取りも軽くなる。
少しの不安と大きな期待で、乗馬にもチャレンジ!と身構えていたら、「ウマ、コッチコッチ」と、サッと背中を押され、ウマくウマのりさせられる。「あれ~、私、ゴム草履なんだけどー」という間もなく、パッカパッカと道路に出て、カッカッと歩き出す始末。けっこう車の多い道を横切って、山の方へと登り始める。
のどかな山の景色が、私たちをリラックスさせてくれ、乗馬が趣味なんです!と言わんばかりのスマイルで、みんなスリランカ馬乗りを楽しむ。
3日目の夜は、ココナッツオイルの松明あかりのもとでのBBQディナー
ワイルドな雰囲気に翌日のサファリ探検が待ち遠しくなる。山小屋風のこ洒落た部屋が冒険心をくすぐる。
サンライズと共に太陽礼拝のyogaをする。鳥たちは祝福するようにさえずる。象がラッパを吹いて通る。犬たちも歌うようにほえる。
ジープに乗って象の群れを見に行くのは、未知の世界に足を踏み入れるようでスリル感が増す。いるいる!あっちにもいるぞう..、こっちにもいるぞう..。仲間同士で、親子で・・・。
草だけを食べて巨体を維持していることに、草食動物のパワーの源をあらためて考えさせられる。大地にしっかりと足を付けて生きるんだぞう..、と、メッセージを送ってくれているようだ。 象たちを見習って、グラウンディング(ぶれない)したスピリチュアルライフをenjoyしたい、と願う。
シーギリア――スリランカに8つある世界遺産の一つ。その昔、権力争いの恐れがエネルギーとなって巨岩の上に城をつくったのだろうか?目の前にそびえ立つ巨大岩を前に圧倒されながらも登り切る意欲が沸き上がる!疲れを感じない足腰にyogaの効力を実感。yogaの恩恵は、このびくともしない岩のように心と身体を強くするとともに、愛と調和のエネルギーを醸し出す。
岩から滴り落ちる聖なる水が、壺にあふれることなくへることもなく一定に保たれている洞窟寺院ダンブッラ。何世紀たってもなお穏やかな平安な姿の仏像、仏像、また仏像。自然と手と手を合わせてしあわせ・・・。洞窟の周りに住んでいる野生の猿たちは、物をねだったり、キィーキィー言ったり、スキあらば!!というよなサルはいないのでごザル。さすがに、ブッダの前ではブッタりしないで、みんな仲良く生きていけるのでごザル、ということだろう。
古都キャンディ郊外にある宿「サマディセンター」は、サマディ(悟り)をちょっとでも味わえるかな~と思わせるような静かな落ち着いた森の中にある。長い時代を重ねてきたアンティークの品々に囲まれ、目を閉じると、旅の緊張感が解きほぐされ、呼吸が緩やかになっていくのがわかる。
鳥の声、風の音をBGMにアーユルヴェーダのマッサージで癒され、美味しくマイルドなスリランカ料理を楽しみyogaをする。夜には降ってきそうな星々を眺めて流れ星に願いを。こんな贅沢な時間を過ごせたら、もう悟りを得られなくてもいい、とさえ思う。
サマディセンターのオーナー、ワルナさん&Yumiさんご夫婦の気さくなおもてなしがとても嬉しく、さらにスリランカが好きになる。
旅の最終日は、コロンボに戻り、スリランカが生んだ天才建築家ジェフリー・バワの作品でもある開放感あふれるギャラリーカフェでくつろぐ。まさに大都会のオアシス。
ゆったりとソファに座って優雅にチャイを飲んでいる私は、ロマンス映画の主人公にでもなった気分だ。シナモンスティックでチャイを静かにまぜてできる渦を見て、これからの人生に深みが増していく予感を覚える♡